社会人を経て、キャリアアップのため「語学」と「専門知識」を学ぶためにロサンゼルスに留学したMegumiさんに体験談を聞いてみました。
もくじ
自己紹介
こんにちは。めぐみです。
日本の通信事業会社で6年間UXデザイナーというウェブページのデザイナーをしていました。
日本ではまだまだ認知度が低いUXデザイナーという職業ですが、アメリカではとても人気のある分野で、
その専門分野のスキルを伸ばすため、2018年1月から1年半のロサンゼルス留学中です。
留学しようと思ったきっかけ
高校大学時代は周りに留学する友達がいましたが、留学は英語が大好きで海外で働きたい子が行くものだと思っていたので、実は全く興味はありませんでした(笑)
社会人になり、私の配属された部署は多くの外国籍の従業員が在籍しており、英語での会議や海外出張のチャンスも多くあったものの
私は英語にコンプレックスを感じていたのでそのチャンスからいつも逃げていました。
そんなとき突然、会社全体で英語を身につけるよう人事通達があり、周りがどんどん英語学習に力を入れだしたり、
実際に働く中で英語が喋れなくてはこの先のキャリアアップは厳しいと痛感する機会が幾度かあり、留学を意識するようになりました。
留学前に感じていた不安
英語ができるようになりたいと思い始めたものの、留学を決意するまでにはまだまだ葛藤がありました。
社会人になってからの留学にはキャリアの中断という大きなリスクがあると感じていたからです。
会社での自分のポジションが無くなってしまうのではないか、俗に言う出世レースから離脱してしまうのではないかと凄く不安でした。
休職制度を利用して社会人留学
私の会社には留学のための休職制度があったので調べてみたところ、専門的な事を海外の大学で学ぶ専門留学があることがわかりました。
ただ英語を学ぶためだけにキャリアを中断するのではなく、自分の専門知識を深める事に繋がるのならば
自分の今後のキャリアにとって、とても価値のある事だと思い留学を決意しました。
ロサンゼルスを留学先に選んだ理由
ズバリ気候です(笑)
ロサンゼルスの気候は常にカラッと爽やか冬でも日本の秋くらいの気候です。
春も花粉もなく最高です!
せっかく自分のための投資としていく留学先です。地域やエリアは自分が気になったところ、好きなエリアでいいと思いますよ(^^)
あとは、ロサンゼルスは日系スーパーや日本食レストランがたくさんあり、生活するには本当に便利なところです。
来る前は日本の生活雑貨がどのくらい手に入るのかがとても気がかりで、
渡米の際はスーツケースいっぱいに日本のコスメや食料を詰め込んできましたが、実際は全く困りませんでした(笑)
ただし全てにおいて値段が2倍近くするのでたくさん持っていくことをオススメします!
ELS(イーエルエス)を選んだ理由
英語は全くの無勉状態で留学したが、英語を早く習得して専門スキルを身に着けるためのカレッジに進学したいと思っていました。
くだけた表現や日常会話は、アメリカに住み始めれば日常生活で得ることができますが、
ビジネスの場面、またカレッジ・大学等の学術的な場面でもおかしくない英語を身に着けるためには、しっかりとした語学学校がいいと思い
アカデミックな英語教育に長けているELSを選びました。
初めの3か月は、みっちりELSで英語の基礎を勉強しました。
特に大学で必須のエッセイの書き方を教えてくれるので、カレッジ入学後も本当に役にたちました。
ELS Language Cener(イーエルエス)学校詳細
語学学校での日常的なスケジュールは、授業は朝8:30〜17:00とほぼ丸一日、
帰ったらその日の復習と宿題をやります。
金曜日は授業が午前中しかないので友達と観光などに行きました!
ELSはサンタモニカの3rd Street Promenadeど真ん中にある語学学校で、
サンタモニカピアまで歩いていける場所でロケーションは最高でした!
日本人が少ないというのもELSを選んでよかったと感じる点ですね。
私が入学した1月は日本人が学校全体で4人しかおらず、私のクラスの日本人は私だけでした。
そんな環境があったからか、日本語を使わないで生活する環境にすぐに順応できたのだと思います。
語学学校は皆んなが自国以外の生徒と友達になろう!という気持ちで参加しているので友達はすぐにたくさんできます。
環境やカルチャーになれる為に入学前に語学学校に行ってみるのは良いと思います!
サンタモニカカレッジへの進学
3か月の語学学校での語学留学を終え、Santa Monica College(SMC)という2年制大学に通い始めました。
日本の短大に相当します。
初めの学期は留学生のみが受ける英語クラスから初め、次の学期から本科の専門科目をアメリカ人と一緒に受け始めました。
サンタモニカカレッジ米大学留学情報まとめ【費用・入学条件・選考など】
ディスカッションの時に自分の意見をうまく言えないもどかしさや、
インプットもアウトプットもネイティブよりも時間がかかってしまうので、
グループワークの際、チームメンバーに迷惑をかけているのではないかというプレッシャーがあり、常に気持ちは穏やかではないです。
しかし、チームメンバーから自分のアウトプットについて「めぐみのおかげでうまく言ったよ!」などと言われる事が増え、凄く嬉しく自信にもつながりました!
社会人の専門スキルアップ留学という選択
私は今後のキャリアにつながりそうなグラフィックデザイン学科に入学しました。
SMCは留学生の数が多い学校ですが、私の学科(グラフィックデザイン)には日本人がほとんどいません。
元々仕事でグラフィックデザインをしていたので、授業内容が全くわからないということはありませんが、
授業はもちろん全て英語ですし、ディスカッションやグループプロジェクトも沢山あるのでそこが苦労しました。
英語が第2言語である留学生だけと過ごしていた語学学校の時よりも
英語が第1言語である人との関わりが多くなったカレッジに入ってからの方が英語のレベルが飛躍的に上がりました。
【SMC】サンタモニカカレッジ見学レポート【2019年】はこちら
ネイティブの友達ができた!
ひとつポイントなのが、実はカレッジでは語学学校ほど簡単に友達は作れません。
なぜならクラスは各々好きなものを取るので、たとえ同じ授業をとっている人がいても週1回しか会わないからです。
また、アメリカ人は雑談が好きなので雑談についてこれないレベルの人とは好んで話をしない印象も強いです。
そんな環境の中、ネイティブの友達ができました!
アメリカ人の彼女は英語が拙い私と行くより他の友達と行った方が楽しめるはずですが
彼女は私と行きたいと言ってくれ、2人でニューオリンズへ旅行に行きました。
留学以来、自分から頑張る友達作りはしてきましたが、向こうからのアプローチで友達になった経験は少なかったのでとても嬉しかったです。
大変だったカレッジ生活も、もうすぐ卒業条件に値する単位を取り終え卒業です。
卒業式の日にはうっかり旅行を入れてしまったので出席できませんが、卒業生が身につけるガウンとハットを買いました。
Grad photoを撮るのが楽しみです。
ロサンゼルスでの一番の思い出
留学生の中には語学力向上のため、日本人を避けて生活する人がいますが私は全くその逆でした。
私は時間さえあれば現地の日本人コミュニティーに参加し、たくさんの人に会いました。
アメリカで活躍している日本人は世界的にもトップレベルの人が多く、とても素晴らしい人脈と経験ができました。
中でもNASAのJPLで働いている方のご厚意で実際に探索機を組み立てている現場や、
プロトタイプなどを動かす実験場、映画などでよく見る管制センターなどを見学できたのはとても素晴らしい経験でした。
他にもロサンゼルス日本人研究者コミュニティーにもお邪魔させて頂き、
様々な分野の最新研究などをご本人から直接聞くという貴重な経験もたくさんしました。
皆さん日本人であるという繋がりだけで異業種の私も快く迎えてくださり日本ではできない経験ができたと思います。
それからこの1年半の間にアメリカ滞在中に様々な場所に旅行に行き、
アメリカ全土と周辺国をほぼカバーしました。
勉強はもちろん大変ですが社会人だったときよりも時間に余裕があるので時間の許す限り行きまくりました。
中でも豪華客船(cruise ship)で旅した船上での経験とバハマの美しい海は忘れられません。
後悔?!もっとこうすればよかった!!
日本にいる時に英語をもっと勉強してくればよかった。特に単語力。
アメリカにきてから少ししてからある程度の英会話はできるようになりましたが
単語力がないばっかりに言葉に詰まる時が多々あります。
単語だけなら日本でも十分勉強できたと思うので勉強しておけばよかったと思いました。
今後の目標
日本で活躍している外国人の方の手助けをしたいと思います。
自分が外国人としてアメリカに住んでみて、行政手続きや日常生活の様々な場面で不便を感じました。
日本に帰ったらアメリカにいた自分と同じ様に困っている人が沢山いるはずなので、困っている人に手を差し伸べたいと思います。
また、アメリカで学んだ英語と専門知識を生かして今後のキャリアアップに繋げたいと思います。
【まとめ】留学を迷っている人にメッセージ
留学では短期の旅行ではわからない様々な体験ができます。
私にとって留学は、「人生の夏休み」だと今振り返って感じます。
留学が自分のキャリアにとって足かせにならないか初めは心配していましたが、
休職してこの留学で得たものは間違いなく今後のキャリアに活かせると感じています。
時にはつらいこともありましたが、全米中をロードトリップしていろんな人に会って
日本ではできない体験や出会いは、自分の人生にとってかけがえのないものになりました。
みなさんも是非勇気を出して一歩踏み出してみてください。
【2019年10月28日更新】