留学先がアメリカに決定したら、次は学校を決めて学生ビザを申請して...と、留学前に踏むべき手続きがたくさんありますよね。
初めての留学で
「そもそもアメリカの学生ビザってどんな種類があるの?」
「ビザは必ず必要なの?」
「I-20って聞いたことがあるけど、ビザと何が違うの?」
と疑問を持たられる方も多いと思います。
結論から言うと、アメリカに3ヶ月以上留学する場合には必ず学生ビザの取得が必要です!
そして、中でもほとんどの方が該当する一番スタンダードなものがF-1ビザというビザです。
そこで今回は、学生ビザの種類にはどんなものがあるのか、その中でも1番スタンダードなF-1ビザについて、必要書類や条件なども合わせて詳しく説明していけたらとおもいます!
学生ビザと混合してしまいがちなI-20についても、しっかりと解説していきますのでぜひ最後までご覧ください:)
もくじ
アメリカの学生ビザの種類は?
アメリカの学生ビザには大きく分けて
①ビザなし(ESTA)
②Fビザ
③Mビザ
の3種類があります
①ビザなし(ESTA)
ESTAとは、観光目的の渡航の際に登録が必要なビザ免除プログラムのこと。
登録すると、90日以下であればビザなしでアメリカに滞在することができます!
アメリカへの旅行の際に必ず申請するものなのですが、通学期間が90日以内かつ、1週間の授業時間が18時間以下である場合、学校に通うことも可能です。
旅行ついでに少し勉強してみたい、という方には良いですね:)
②Fビザ
学生ビザの中でも1番スタンダードなのがFビザ。
アメリカ国内の学校にフルタイムで通うために必要なビザです。
学生本人が申請するF-1ビザと、学生の配偶者や21歳未満の子供が一緒に渡航する場合に申請するF-2ビザがあります。
F-1ビザについて後ほど詳しく説明していきます!
③Mビザ
職業専門学校に通うための学生ビザです。
留学目的がアカデミックではなく、職業のための専門知識を身につけることにある場合は、このビザに該当します。
Fビザと同じく、学生本人はM-1ビザ、家族も同行する場合はM-2ビザも合わせて申請します。
滞在可能期間は最長で1年間です。
Mビザはあくまで職業専門学校に通う場合のものなので、カレッジに入学してダンスやコスメトロジーの専攻を取る場合はMビザではなくFビザに該当します。
F-1ビザとは?
F-1ビザとは、留学の際にほとんどの方が申請する学生ビザで、有効期限は最長5年間です。
- 語学学校
- コミュニティーカレッジ
- 大学
- 私立小・中学校
- 私立高校
などの学校に通学する際はF-1ビザが必要になります。
フルタイムの学生(下記のF-1ビザの条件を参照)として、3ヶ月以上アメリカへの留学を希望されている方はほぼ例外なく必要となってくるビザです。
ビザを発行する際は必要な書類を揃えた上で在日アメリカ大使館での面接を受ける必要があります。
面接を成功させるコツについてはこちらでまとめています!
F-1ビザの取得率を上げるには申請書類と面接が大事。アメリカF-1ビザ申請の掟
I-20って何?ビザとは違うの?
F-1ビザと切って離せないものがI-20という書類。アメリカの学生ビザについて調べた方は一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
I-20とは、自分が通う学校に発行してもらういわゆる入学証明書のこと。
F-1ビザを申請する際に必ず必要となる書類です。
通学予定の学校へ正式に入学手続きを済ませると、学校側から「I-20」と書かれた責任者のサイン付きの書類を送ってもらえます。
※一部の専門学校などI-20発行の条件を満たしていない学校からは発行してもらえないケースがあるため注意が必要です。I-20の発行条件については下記をチェック!
また入国審査でも、留学目的で渡航することを証明する書類としてビザだけでなくI-20の提示が必須です。
F -1ビザとI-20は別物なのですが、2つはセットで意味をなすものと言えるでしょう。
F-1ビザとI-20の注意点
F-1ビザとI-20はセットで意味をなすものと説明しましたが、この2つの関係性で注意が必要な点が一つあります。
それは、F-1ビザとI-20の有効期限が違うという点です!
F-1ビザは、1回の申請で最長5年の長さで発行されます。
一方I-20は、通学予定の期間のみ発行されるものです。
例えば10ヶ月間学校に通う場合は、I-20は渡航から10ヶ月の有効期限となります。
ここでのポイントは、実際に滞在できる期間はI-20で許可されている期間だけということ。
例えF-1ビザに記載されている有効期限が期限内であったとしても、I-20の期限が切れた時点でアメリカに滞在し続けていると不法滞在という扱いになってしまうのです。
学生ビザで入国している場合、アメリカ国内では常に学生でいることが絶対条件です。
転校するなどの場合をのぞいて、原則学校を辞めるもしくは卒業した時点で国内に留まることは出来ないため、早急に帰国する必要があります!
詳しい条件は下記のF-1ビザのルールをチェックしてくださいね:)
申請に必要な書類
F-1ビザの申請に必要な書類は主に
などがあります。
F-1ビザのルール
さて、F-1ビザとは何かがわかったところで、主なルールや条件をお伝えします。
意外とあまり知られていないものもあるので必見ですよ!
必要な授業時間は?
F-1ビザの学生は週18時間以上の授業を受ける必要があります。
理由としては、I-20を発行する条件としてフルタイムの学生であることが定められているからです。
大学などに通う場合は、1セメスターで最低12単位以上の授業、年間で24単位以上の授業を受ける必要があります。
就労はできる?
勉学を目的として長期間滞在しているため、アルバイトを含め就労は原則不可です!
とにかく面接でも、仕事を得てアメリカに残る可能性がないかどうかを厳しくチェックされます...
ただし、2つだけ就労が認められるケースがあります!
1つ目はオンキャンパスのアルバイト。
コミュニティカレッジや大学に通う場合、オンキャンパスの仕事のみパートタイムで就労が可能というものです。
オンキャンパスの仕事というのは、校内のカフェテリアや図書館などでのアルバイトを指し、週20時間までの就労が可能です。
ちなみにオンキャンパスバイトの競争率は高めで、給料は最低賃金のところが多いのが正直なところ...
また、学校のアドバイザーの許可も必要となる点に注意が必要です!
詳しくはこちらでまとめています!
アメリカ留学中に合法でアルバイトをする方法、あるんです!!!
2つ目のケースは下記で詳しく説明します。
OPTとは?
就労が認められる2つ目のケースとして、OPTという制度を利用する方法があります。
OPTとは「Optional Practical Training オプショナルプラクティカルトレーニング」の略で、短大や大学などでの1年以上の就学期間が終了したのち、自分の専攻に関する職務に限り最長1年間就労が認められる制度です。
OPT期間での就労中にビザをサポートしてくれる企業に勤めることで、労働ビザを取得してアメリカで働き続けるということも不可能ではありません!が、実際のところなかなか難しいのが本音でもあります。。
OPTについてもこちらに詳しくまとめていますので見てみてくださいね:)
【アメリカで働ける!?】OPT(オプショナル・プラクティカル・トレーニング)のすべて
グレイスピリオドって何?
F-1ビザを持つ人にはI-20に記載されている卒業の日から最大で60日間、帰国準備期間としてアメリカに滞在することが許される権利が与えられます。
その期間がグレイスピリオドと呼ばれています。
特に申請などは必要ありませんが、学校での出席状況や成績などによって、与えられる期間が決まりますので注意が必要です!
またグレイスピリオドの期限ギリギリまで滞在していると、次回長期でアメリカに滞在することになった場合入国審査官に疑われる可能性もあるので、自分の必要に合わせて賢く使いましょう!
まとめ
さて、いかがだったでしょうか?
この記事では
- 3ヶ月以上の留学は学生ビザが必要
- F-1ビザを申請にはI-20が必要
- I-20とは学校からの入学許可証
- F-1ビザには学習時間や就労についてのルールがある
ということがお分かりいただけたかと思います!
ビザは自分で申請することも可能ですが、書類の準備が煩雑だったり、フォームの入力などを間違えると面接に響いてしまうことも。場合によってはそれが原因でビザ取得が却下されたり遅れてしまう場合もあることを考えるとなかなか不安なことも多いと思います。
弊社では、ビザの取得から入学手続きまで手数料無料でサポートさせていただいています!ぜひお気軽にお問い合わせください:)
【2023年2月27日更新】