『アメリカ』で働くってどうやればいいんだろう?
多くの留学生が一度は憧れますね。
そこで!
今回は、留学生がアメリカで働けるOPT制度についてご紹介します。
もくじ
アメリカで働くには?
まず、アメリカで働くには労働ビザが必要です。
たとえば、E-ビザもしくはJ-ビザはアメリカで働くに当たってとてもメジャーな労働ビザです。O-ビザ(通称アーティストビザ)でアーティスト活動をしている方もいますがE-ビザやJ-ビザよりは取得が難しいと言われています。これらの労働ビザ以外で留学生がアメリカで正式に働けるのがOPT!
では、こちらから詳しく説明していきます。
OPTって何?
OPTの正式名称はOptiona Practical Training(オプショナル・プラクティカル・トレーニング)。ざっくり言うと、学生ビザのまま正式にアメリカで働ける資格です。
こちらのOPTは、基本は2年制大学や4年制大学に通い準学士号、学士号などの学位を取得してから申請できます。OPTではそれぞれ一つの学位取得後に1年間就労が可能になります。カレッジを卒業して準学士号を取得した後にOPTで就労し、その後4年制大学で学士号を取得後に再度OPTで就労も可能です。
一部の学校(UCLA Extention など)でも約1年間クラスを履修しサーティフィケイト(修了証)を取得後にOPT申請可能の場合もありますが、学校によって異なるので事前に確認してください。
OPTで働ける期間
OPTで働ける期間は基本12ヶ月です。しかし、理数系のSTEM(ステム)専攻だと最長24ヶ月間延長が認められています。要するに最大36ヶ月の就労が可能になります。
STEMとはサイエンスScience・技術Technology・数学Math・エンジニアEngineering専攻のことです。
ただし、STEMでのOPTは準学士号では申請ができません。例えば、サンタモニカカレッジではエンジニアの専攻がありますが準学士号(Associate Degree)のみですので24ヶ月の延長は認められません。
理系専門でOPTの延長を視野に入れる場合は4年制大学で学士号の学位を修めることが必須になります。アメリカに長く滞在したい方はあえて専攻を理系にしてSTEMの延長制度を利用するのも一つの手かもしれません。
OTPの取得方法
OPTに申請するにはどうしたらいいのか?
サンタモニカカレッジを例に説明していきます。
必要書類
- Form I-765 (OPTの申し込み用紙のこと)
- 申請費用($410)
- 健康保険申込書
- 健康保険の支払い費用
- パスポートサイズの証明写真2枚
- 出入国管理書類
- パスポート
- 最新のI-94
- 今まで発行された全てのI-20
以上の書類と費用の準備が必要になります。
申し込みの流れ
上記の書類を記入して学校のイミグレーションアドバイザーに申請書類を提出しましょう。OPTを申請してから許可が降りるまで約60日程かかると言われいるので、卒業が6月だとすると3月の中旬から後半にはOPTの申請をすることをおすすめします。
OPTの開始日は申請の際に自身で日にちを設定できます。求職時期も考慮して大学を卒業から60日くらいで設定する方や、大学を卒業後すぐに働けるように期間をあまり開けない方など人それぞれです。ご自身に合った日付を見極めましょう!
お給料は?
率直に言うと、OPT中の給料は一般的に安めと言われています。
アメリカで働くと言っても、OPT期間中に働けるのは1年のみと期間が決まっているので、見つけられ仕事はエントリーレベル(新入社員レベル)のだれでもできる様な仕事。目安としては、月給2000ドル前後だと言われています。
人によっては、仕事を複数掛け持ちして生計を立てている方もいるのだとか。
企業によってお給料も変わるってくるので、働く前に企業側にしっかり確認することをおすすめします。
仕事の見つけ方
仕事の見つけ方は
① 通っている大学で探す
② ウェブサイトで探す
の2つあります。
大学で探す
大体の大学には就職を支援するキャリアセンターが設けられていて、就職についてのアドバイスなどサポート体制が整っています。このキャリアセンターが主催して就職やインターン探しの為のジョブフェアを毎学期開催しています。
いろんな職種が集まっているので、どんな会社がどういったポジションを求めているのか知る良いチャンスになります。もしかしたら、理想の企業が見つかるかも!
また、それぞれの学校に求人を出している企業やインターンを募集している企業の情報が掲載されているウェブサイトがあります。自身の専攻から検索したり、雇用タイプ(フルタイム・パートタイムなど)で条件設定をして検索も可能です。
ウェブサイトを活用する
インターネットで就職先を探す際におすすめのサイトが
・びびなび
・Indeed
びびなびは日系の企業の求人が大多数ですので、日系企業を就職先に考えている方に最適です。日系企業の方がアメリカの企業よりビザサポートを行ってくれると言う話もあるのだとか。
Indeedはアメリカでも最大級の就職サイトで、求人掲載量が抜群に多いです。定期的に、求人情報をメールで配信してくれたり、求人情報が頻繁に更新されていたりするので、アメリカの企業に就職を考えている方にぜひチェックして頂きたい求人サイトです。
求人のサイトではありませんが、もう一つアメリカで有名なのが
このサイトは仕事関連の人脈作りのサイトで、自身のプロフィールを作成し、気になる会社とコネクションを作ったり、もし自身の職歴を気に入って貰えればこのサイト上からお声がかかるなんてことも。
アメリカでは、アポイントメントもこのLinkedinを通して取れるらしく、働く上でメジャーなサイトなのでアメリカで働くことを考えている方は、アカウントを作成してみることをおすすめします。
気をつけるべき落とし穴
OPTとして働く上で気をつけなければいけないことが3点あります。
それぞれ見ていきましょう。
雇用先を90日以内にみつけること
OPTの許可が降りてから90日以内に雇用先を見つけ就労していないとOPTは無効になります。ですので、OPTが正式に始まる前には就労先を見つけておいた方がいいでしょう。
また、この90日とは連続した90日ではなく、就職した後に何らかの理由ですぐにやめてしまった場合、次の雇用先が見つかるまでの間もこの90日の猶予が適用されます。
例えば、OTPの許可が降りて30日で雇用先が見つかった場合、この雇用先をもし数ヶ月でやめることになっても残り60日の猶予があるので次の雇用先を見つけるまでにこの60日を利用して求職活動に当てることができます。
しかし、90日間の未雇用期間は単純に12ヶ月のOPT期間から引かれてしまいますし、実質労働できるのは約9ヶ月、と少なくなってしまうので少しでも長く働きたい方は、OPTが開始する前に雇用先を見つけることをおすすめします。
週20時間以上は勤務必須
労働時間に上限はありませんが、OPT期間中は週に20時間以上の労働が義務付けられています。雇用形態はフルタイムでもパートタイム(時短)でも特にOPTに影響はありませんが、パートタイム勤務でも週20時間は勤務必須です。
専攻科目と同じ分野の職種のみ就労可能
OPTで就労可能な仕事は自身の専攻に関係していることが条件になります。例えば、マーケティング専攻にするとマーケティング関連の仕事にしか就けませんし、ダンス専攻ではアカウンティング(会計)の仕事には蹴ません。
最初からOPTを視野に大学に通っているのであれば、OPTでどういう仕事がしたいのか考慮して専攻を選ぶと良いでしょう。
OPT終了後は?
OPT終了後は
・日本に帰国する
・OPT中に就労していた雇用先にビザサポートをしてもらう
・学業を続ける
のどれかになります。
日本に戻りたい方はOPT後に特に心配することはないのですが、アメリカで働きたい!と言う方にとってはOPT終了後の進路は大問題。。。
ビザサポートをしてくれる企業はゼロ、と言うわけではありませんが少ないのが現実。
企業側としてはビザ取得には多額の資金が必要でビザサポートにお金を費やさなければならないほどの人材なのか考慮する必要があり、また、労働ビザ申請の際に企業側はどうしてこの従業員でなくてはいけないのかと言う説明を書類に記入し提出しなければならないのです。
厳しいことを言いましたが、労働ビザ取得は今の時代、ハードルが高いのですがビザサポートに前向きな企業もあるので就職活動をしている時にビザサポートをしているのか企業側に相談してみてください。
また、最近は労働ビザではなくグリーンカード(永住者)をサポートしてくてる企業もあるので、就職先探しは気をつけて行いましょう!
まとめ:アメリカで合法で働けるOPTやってみるべし
年々、労働に関して厳しくなっているアメリカですが、OPTはアメリカで働ける数少ない絶好のチャンス!
カレッジから大学へ編入するのもいいですが、OPTで経験を積むというのも一つの選択です。
何のためにロサンゼルスに来たか、もう一度じっくり考え直してぜひ次の行動に移してもらいたいと思います!
弊社ではカレッジ進学のサポートも行っております。興味がある方はぜひお気軽にご相談ください!