もくじ
留学中の重要なツール、携帯電話について
短期でも長期でも、留学生がロサンゼルスに来て一番最初に悩むのが携帯のことでしょう。ソフトバンクのアメリカ放題が出てから、留学生はとっても助かると思っていたら、思わぬ落とし穴があります。
アメリカ放題は困る・・
このアメリカ放題、使っている本人はいいのですが、ロサンゼルスにいる周りの友達はとても困るのです。あなたに電話をすると国際電話料金がかかってしまうからです。
LINEは意外と使われていない
じゃぁLINEでやり取りをすればいいのでは?と思われますが、LINEは日本人以外ほとんど使われていません。ロサンゼルスに住む人は、多くの人が携帯電話番号を使ったSMS(ロサンゼルスではテキストTextと呼ぶことが多いです)でメッセージのやりとりをします。
ちなみに、韓国人はカカオトークKakao Talk、中国人はウィーチャットWeChatが日本でいうラインLINEのような役割を果たしています。
ロサンゼルスで便利な携帯4社
留学生として世界各国の友達を作るのに現地の携帯は必要となることが多いので、今回はロサンゼルスでよく使われている携帯会社4社を比較をしてみました。
比較項目は電波(★が多ければ電波がいい)、費用(★が多ければ安い)、サービス(★が多ければサービスがいい)というようにしています。また、費用の中には通話とテキストの使い放題が含まれています。
この比較は携帯は自分で持ち込み、プリペイドで支払うことを前提としています。留学生はソーシャルセキュリティーナンバー(日本のマイナンバーの・ようなもの)を持っていないので、長期契約をすることが難しいからです。
なお、携帯会社のプランは2016年10月末現在のものです。プランは1年程度で変わることが多いので、正確な情報は各会社にお問い合わせすることをおすすめします。
携帯会社とその利用者数
- ベライゾンVerizon 1億4千万人
- エーティーアンドティーATT 1億3千万人
- ティーモバイルT-mobile 7千万人
- スプリントSprint 6千万人
2016年第2四半期の統計
出典 https://www.statista.com/statistics/283507/subscribers-to-top-wireless-carriers-in-the-us/
ドコモのような、電波が一番安定しているベライゾン
- 15ドル 通話とテキスト300分もしくは300回
- 30ドル 通話とテキスト上限なし
- 45ドル 通話とテキスト上限なし、2GBのデータ
- 60ドル 通話とテキスト上限なし、5GBのデータ
電波★★★★★
費用★☆☆☆☆
サービス★★☆☆☆
■電波が一番良く、スピードも早いので快適さを求める人におすすめ
費用はどこよりも高いですが、ドコモのように電波が一番安定しているのがベライゾンです。アメリカ全土の98%をベライゾンの電波がカバーしているそうです(ベライゾン調べ)。
データの通信速度も一番早く、安定しています。どこにいても快適に携帯を使いたいというのであればベライゾンが一番のおすすめでしょう。利用者がアメリカで一番多いというのも納得です。
カスタマーサービスはあまり・・
ただ、殿様商売なのかお客に対してサービスはあまり良いとはいえません。特に、電話でのサービスは良くないですね。オペレーターにつながるまでに時間がかかるし、対応もイマイチです。
他社では留学生は携帯電話機を無条件で分割で買う事はできないのですが、ここではそれができるのも特徴です。2年間で分割して払うのですが、仮に2年以内に契約解除をする場合は、差額を支払えば大丈夫です。
例えば月々10ドルの携帯電話機費用を支払っているとします。この場合は2年間の総額が240ドルということです。仮に10ヶ月で留学を終えて帰国する場合には240ドルから10ヶ月の支払い分の100ドルを引いた140ドルを支払えば大丈夫ということになります。
毎月の支払いを自動引落にするとデータが1GB追加でもらえます。
いろいろなプラン・機種が揃い万人受けするエーティーアンドティー
- 25セント 1分あたりの通話料
- 2ドル 1日の通話とテキスト上限なし
- 30ドル 通話とテキスト上限なし
- 45ドル 通話とテキスト上限なし、3GBのデータ
- 60ドル 通話とテキスト上限なし、6GBのデータ
電波★★★★☆
費用★★★☆☆
サービス★★★☆☆
■費用を抑えたい1ヶ月未満の短期滞在者におすすめ
一番安いガラケー 30ドル
一番安いスマホ 40ドル
電波のカバー地域や通信速度はベライゾンに敵いませんが、それ以外はベライゾンよりも上をいっています。費用も安めですし、店頭サービスも悪くないです。
携帯の種類も多く、スマホが40ドルで買えます。他の会社よりもプランも多く、短期滞在でできるだけ費用を抑えたいという方におすすめです。
每日は話さないけど、話す時は長時間話す場合、例えば日彼氏・彼女ができて長く話したい場合などは1日2ドルのプランがいいと思います。このプランは、その日に一度も使わなければ費用は一切かからず、1秒でも使えばその日は2ドルかかるというものです。
その代わり、2ドル支払った日は電話もテキストも使いたい放題です。普段は日本から持ってきたスマホを利用して、長時間話すときだけこれを使うという2台持ちで節約したい場合にうってつけです。
緊急のときにだけ使いたい、1分あたり25セントのプランもとにかく節約をしたい場合にはいいですね。
携帯電話(端末代金)を分割購入する場合
分割で携帯を購入したい場合は、留学生は保証金として200ドルを支払わなければいけません。留学生として証明できるI20を持っていかないと保証金は500ドルになるので気をつけてください。
また、保証金を入れて携帯を分割購入する場合、なんとアップルウォッチ、ビートのヘッドフォン、ボーズのスピーカーのどれかが貰えちゃいます。保証金は後で返ってくるので、この機会を逃さずに保証金を支払って分割で購入するというのもいいですね。
毎月の支払いを自動引落にすると5ドル安くなります。
微妙な価格設定で留学生には使いづらいティーモバイル
- 3ドル 1ヶ月30分の無料通話
- 25ドル 通話とテキスト上限なし
- 40ドル 通話とテキスト上限なし、3GBのデータ
- 50ドル 通話とテキスト上限なし、5GBのデータ
- 60ドル 通話とテキスト上限なし、10GBのデータ
電波★★★☆☆
費用★★★☆☆
サービス★★☆☆☆
■中古で携帯を買って、安く緊急のときのみに使いたい人におすすめ
1ヶ月で3ドルのプランは非常に安くて魅力的ですが、ここはスマホしか置いていおらず、しかも費用も110ドルと安いわけではないので正直留学生にとってはあまりメリットがありません。
それ以外のプランはスプリントのほうが安く、電波やスピードを見るとエーティーアンドティーの方がいいという、なんともどっちつかずな微妙な立ち位置です。
留学生で緊急時のみに携帯を利用して、とにかく安く済ませたいのであれば、中古で携帯を買って3ドルのプランに加入するというのがいいでしょう。それ以外で留学生にとってはあまりメリットのない会社です。
費用を安くあげたいならスプリント
- 25ドル 1GBのデータ
- 35ドル 3GBのデータ
- 50ドル 6GBのデータ
- 65ドル 12GBのデータ
- 85ドル 24GBのデータ
- 105ドル 40GBのデータ
※全てのプランで通話とテキスト上限なしです。
電波★★☆☆☆
費用★★★★★
サービス★☆☆☆☆
■データを使いつつも費用を安くあげたい人におすすめ
一番安いガラケー なし
一番安いスマホ 30ドル
長期契約もなく、携帯電話機の費用も安くあがり、プランも安いのがスプリントの特徴です。とにかく安く費用を抑えたいのであればスプリントがいいでしょう。
あまりオススメはしない・・
でも、はっきり言ってサービスが最悪です。どの店舗に行っても店員のやる気はないですし、ほとんど人がいないのにやたら待たされます。説明もその人によって違います。
新しい携帯を買うときってなんとなく気分が高揚すると思うのですが、スプリントに行くと高揚感もなくなんとも残念な気分になってしまうのです。
電波もいいとはいえません。ちなみにアメリカ放題はここの電波を使っているので、あまり良くありません。そしてデータのスピードも遅いので、動画を見る時にイライラする事が多いかもしれません。
まとめ
携帯を快適に使いたい人はベライゾン、いろいろな機種・プランから選べるエーティーアンドティー、微妙な価格設定で留学生には使いづらいティーモバイル、とにかく安く使えるスプリント。
ロサンゼルスで友達に迷惑をかけずに携帯でコミュニケーションをとるのであれば、アメリカ放題ではなく現地のこの4社の中から選んで購入するのがいいでしょう。
【2019年1月29日更新】