もくじ
学校から退学処分を受けたらどうすればいいの?
できたら聞きたくない「アウト・オブ・ステイタス out of states」
学校から退学処分を受けた時に聞く言葉です。
アメリカに留学されている方は、耳にされたことがある言葉かもしれません。
I-20/SEVISをターミネイトされ、米国滞在資格がなくなった状態のことを言います。
しっかり理解しよう!滞在資格について
よく受ける質問なのでご案内することにしました!
出席率って滞在資格と関係あるんですか?
学生ビザと呼ばれるF1ビザ保持者の場合、
渡米後は80%以上の出席率とある一定以上の成績を維持していないと、
アメリカ移民局より滞在資格が剥奪されることがあります。
もちろん留学に来ているのですから、
普通に学校に通っていれば特に問題になることはありません。
でもときどき旅行気分になったり、学校よりも興味のあることが見つかったりで
学校を休みがちになってしまう方もいらっしゃるんですよね:)
ビザの期限がまだ十分あるから大丈夫なんじゃないんですか?
またよくあるのが、
ビザさえ有効であれば合法的にアメリカに滞在できる、と勘違いされること。
ビザは滞在資格ではありません!
ビザは、アメリカ入国のときだけに必要なもので、
「その期間自由にアメリカを出入りできる」というだけです。
I-20こそが滞在資格となる重要な書類
アメリカ入国後は、学校から発行されるI-20(SEVIS)で滞在資格が管理されます。
なので当然学校へ行っていなければ、滞在資格はなくなります。
またもっと厳密に言うと、I-20の有効期間でなく学校へ授業料を支払っている期間だけ滞在資格があります。
(学校は受領している期間以上のI-20を発行する場合があります。)
退学処分になったらどうなるの?
上記ように学校を休みがちな方が学校から
アウト・オブ・ステイタス(滞在資格剥奪)の通知を受けてしまいます・・・
この通知を受け取るとその日から数日以内で不法滞在となりアメリカ国外に出なければいけません。
いろいろなケースがありますが、
国外退去までに7-15日間の猶予がある場合や、
1日も早く出て行かなければいけないこともあります。
不法滞在になってしまったら大変なことになります
不法滞在暦がある方は、不法滞在となった日から10年間アメリカに再入国ができなくなります。
移民局に指摘されても、具体的な罰則を受ける、というのではないので
不法滞在についてあまり深く考えていない方もいますが、
不法滞在はご自身のアメリカでの将来の可能性をなくしてしまう大変危険なものだと考えてくださいね。
学校から退学処分になってしまったときは・・
では、アウト・オブ・ステイタスとなってしまったときにどうしたらいいのか。
それが一番大切なのですが、大きく分けて3つのパターンがあります。
対応策3パターン
【1】そのまま、いったん日本に帰国する
【2】違う学校にI-20をだしてもらい、一時アメリカ退去、再入国
【3】アメリカ国内で手続きを行う
【1】そのまま、いったん日本に帰国する
単純にそのまま日本へ帰国し、新規のI-20をもってアメリカに再入国します。
このとき、まれにアメリカの空港での入国の際に入国拒否になる可能性があります。
入国できるか否かは、入管担当官次第なのです。
また当然、なぜターミネイトされたのかの質問に対する答えも用意しておくといいですよね。
【2】違う学校にI-20をだしてもらい、一時アメリカ退去、再入国
これはアウト・オブ・ステイタスされた学生を受け入れてくれる学校を探す必要があります。
学校は当然、ステイタスが悪い学生を受け入れることは、移民局に目をつけられますので嫌がります。
実際、快く受け入れてくれるところは少ないのが実情です・・
現地留学エイジェンシーなどでは、最悪のケースでも協力できる学校といくつか提携しています。
ヘルプが必要な場合は、以下問い合わせてみてください。
ロサンゼルス;ryugaku@los-info.com
【3】アメリカ国内で手続きを行う
こちらは【2】よりさらにハードルが高くなります。
まずアウト・オブ・ステイタスの学生を受け入れてくれる語学学校を探します。
そしてその学校から、移民局へ「リインステイト(Re-instate)」という手続をとってもらいます。
この手続、ペーパーワークが多いので、一留学生のためになかなかそこまでしてくれる学校はありません・・・
ただ、留学生にとってはいったん国外に出るリスクがなくなるので、一番確実な方法ですね。
まとめ
アウト・オブ・ステイタスになってしまった場合でも
いくつか対応できる方法はあります。
ただ、アウト・オブ・ステイタスの通知を受けたらすぐに行動してください!
早い行動ほど対処もスムーズにできます。
またそんなときこそ、留学エイジェンシーや移民法弁護士など専門家に頼ってください。
決して投げやりになって、オーバーステイだけはしないようにしてくださいね。
アメリカは違法者には厳しい国です。
と、ここまで書きましたが前述通り、
普通に学校へ通っていればなにも心配することではないんですけどね。
ピンチの時は、相談に来てください:)LINEでのお問い合わせもお待ちしております。
【2019年2月1日更新】