留学生に人気なのがホームステイとルームシェア。
ルームシェアは食事を好きな時間にとれるし、シャワーだって何時に入ってもOK。門限もないのでホームステイに比べると自由度が高いことから、自分の生活リズムを保ちたいという生徒さんから好まれています。
せっかくならスピーキング力を上げるいい機会にもなる日本人以外とシェアをしたいもの。
ですが、実のところ契約までこぎつけるのってかなり大変…。またルームシェア探しで詐欺にあった…なんてのもよくある話。
多くの生徒さんがどのような点に苦戦するのか+失敗しないお部屋探しの鉄則を毎月ルームシェア探しサポートをしている私が一挙公開。
ルームシェアの探し方から契約までの流れ、確認事項など細かくお伝えしますので、きっとお部屋探しの役に立つかと思います。
最後に詐欺の手口も紹介しますので是非参考にしてもらえると嬉しいです(*'ω'*)
もくじ
ロサンゼルス、ルームシェアの探し方
1人暮らし用のアパートでも同じですが、アメリカではルームシェア探しで不動産屋さんを使うことはほぼありません。
専用のウェブサイトからルームメイトに直接コンタクトを取り、個人契約するのが一般的。
まずはルームシェア探しでよく使われる無料サイトを紹介しますね。
日本人とルームシェアをするなら【びびなび】
びびなびとは生活情報サイト。ルームシェアに限らず、家具や車の個人売買、レストラン紹介など必要な情報の多くはここで見つけることができます。
日本人向けのサイトになるので、ルームシェア相手も必然的に日本人になる可能性が高いです。家の中では靴を脱ぐなど同じ文化を持った人や、感覚が近い人とシェアをしたいならオススメのサイトです。もちろん日本語で書かれているので安心して利用できますね。
びびなび
https://losangeles.vivinavi.com/
英語力を鍛えるなら【クレイグスリスト】
英語版びびなびです。ローカルの人もよく利用するサイトなので日本人以外とシェアをしたいならこちら。ただ英語表記なのはもちろんのこと、ルームメイトとのやりとりは基本英語。語学にまだ自信がない方には少し高い壁ですが、これも良い経験になるでしょう。契約まで終えた時の達成感は半端ないはず(*'ω'*)
クレイグスリスト、Craigslist
https://losangeles.craigslist.org/
ロサンゼルス、ルームシェアの家賃相場
日本でも同じことが言えるように、ロサンゼルスも都心になれば家賃が高くなり、郊外へ行けばお安くなります。ロサンゼルス留学で人気のSanta Monica、サンタモニカやWestwood、ウエストウッドは治安が良いこともありお高め。あくまでも家賃相場なので、これより安い物件もあるかと思いますがそれは運とタイミングによりけり。ただあまり家賃を下げすぎるとお部屋が汚い、治安が悪い、物件が選べないなど何かしら難は出てきます。
サンタモニカ | ウエストウッド | ハリウッド | コリアタウン | サウスベイ | |
家賃相場 | $1,200-$1,500 | $1,200-$1,500 | $1,000-$1,300 | $800-$1,200 | $800-$1,200 |
※プライベートルーム、1ヶ月の家賃相場
契約までの3つのステップと注意点
契約までの流れは下記のように大きくわけて3段階。ここでは各段階での詳細と注意点を説明しますね。
↓
2.内見
↓
3.契約
1.空き確認の仕方
気になった物件が見つかれば、サイトを通して大家さんやルームメイトにメールや電話でコンタクトをとり、物件の空き確認をします。空いているなら次は内見のアポイントをとります。お写真と違った…なんてこともあるので内見は必ず行いましょう。またルームメイト相手もアナタがどんな人なのか見たいので内見ナシでお部屋が決まることはほぼありません。(稀にありますが…)
2.内見の注意点
寝室がいくつかある物件だと、内見時にルームメイト全員に会えるとは限りません。他のルームメイトの性別や学生、社会人か?を聞くのは問題ありませんが人種の質問は控えましょう。人種差別と捉える方もいるからですね。
3.契約
個人契約が多いルームシェアでは契約書がないこともあります。家賃や契約期間がWeb上に記載されている場合はその画面をプリントアウトして、ルームメイトと内容確認し保管しておきましょう。月契約なのに後から3ヶ月契約ですけど?なんて言われるのを防ぐためですね。また家賃やデポジットを払ったらレシートをもらえるようにお願いしたいところ。
失敗しないルームシェア探し、5つのルール
これからお伝えするのはルームシェア探しの鉄則です!数々の家探しをお手伝いした私の経験上まとめたものになるので参考になる...はず(*^^)v
簡単な自己紹介を載せたメールを手当たり次第送りまくる
気になる物件が見つかったら、手あたり次第メールを出しましょう。メールの返信がなければ再送もしちゃいます。ネイティブの人がメールを送っても100%返信はないそうですので諦めずに頑張りたいところですね。
また、クレイグスリストに掲載すると驚くほどのメールや問い合わせがきます。大家さんも数あるメールや問い合わせの中から、会う約束を取っていきますので【部屋の見学に行きたいです】だけでは、返信をもらえる確率は皆無。
必ず手短に自己紹介の文を入れましょう。丁寧な表現でわかり易い内容にすることが大切です。
もしWeb上に電話番号が記載されているなら電話、もしくはテキストをした方が連絡はとれやすいですよ。
内見は入居の一週間前くらいでちょうどいい
内見は1週間前で遅くないの??って感じですが、例えば1ヶ月前に内見に行っても、大家さんは早く入居してくれる人を優先的に入れます。1ヶ月先の入居まで待ってくれないのですね…。1ヶ月分の家賃を捨てる覚悟で契約するのはアリですが、無駄になってしまいます。
内見日前日には必ず連絡を
契約は言ってみれば椅子取りゲーム。いくら内見の予約をとっていても、先に内見した人に借りられてしまった、なんてこともあります。そして、ここはアメリカ。借りられたことをわざわざ連絡してくれる人はほぼいません。無駄足にならない為にも、『明日行きますからね』ということは伝えて空き確認をしておきましょう。
内見では愛想良くする!
内見はある種、面接みたいなもの。たくさん内見者が来る中で、ルームメイトや大家さんも相手を選びます。好印象を与える為に愛想よくするのは鉄則です!お部屋が素敵なら『いいね〜』と感想を言う、記憶に残るように会話をするのもいいですね。
引っ越しをする前に、家賃を絶対に現金で支払わない
お部屋をおさえるという意味でデポジット(保証金)を契約前に支払うことはありますが、家賃を事前に支払うことは基本ありません。入居日当日に初月の家賃を支払うのが通常なので、先に支払いをお願いされたら詐欺の可能性も考えられますので注意!
内見時に確認すべき10つのこと
契約を円滑に進める為に内見時に聞いておくべき10項目を紹介します。
①契約に必要な書類はあるのか
→アパートの場合はパスポートやビザ、I20、残高証明書の提出を求められることがあります。
②契約期間決まっているか
→契約期間は物件によって様々です。Month to Monthと書いてあれば1ヶ月ごと更新です。シェアハウスの多くは6ヶ月以上の滞在期間というところがほとんどです。
③公共料金は家賃に含まれているか
→家賃の中に公共料金が含まれていることもありますので、必ず確認しましょう。
④インターネットは引いてあるか
→ルームシェアであればほぼインターネットは引かれていますが、中には個人でポケットWifiを使っている方もいます。
⑤デポジット(保証金)はいくらか
→保証金は退去時に家のものを壊してなければほぼ全額戻ってきますが、デポジットがいつ、どのように返ってくるのかは確認しておきましょう。中にはクリニーング費を差し引いてデポジットが返金されることもあります。
➅どんなルームメイトについて。性別、学生か社会人か
→一緒に暮らす相手がどんな人なのか知るのは大切。年齢や人種、宗教を聞くのは失礼にあたりますが、学生か社会人、生活リズム、ペットがいるのかなどは聞いて問題ありません。
➆車がある人は駐車場の有無
→ロサンゼルスでは路上駐車は一般的ですが、アパート内に駐車場がある場合は別途費用が発生するのか要確認!
■コインランドリーのある場所の確認
→シェアハウスではお部屋の中に洗濯機はあまりなく、アパートの敷地内のコインランドリーを住居者みんなで共有するのが主。中には敷地内にランドリーがない場合もあるので、その際にはランドリーがどこにあるのかチェックしておきましょう。
■家賃の確認、支払い方法
→現金もしくはチェック(小切手)など決まりがあるのか確認。また家賃の支払い日も確認(毎月1日など)
■入居時にかかる費用
初月の家賃+デポジットが基本。デポジットは通常家賃の1ヶ月〜2か月分が相場ですが物件により変わるので必ず聞くように!
これが詐欺の手口!
メールの返信が下記のような内容であれば詐欺の可能性がかなり高いですので、やりとりをすぐにやめましょう。
デポジットの先払いを要求
"今は州外にいるから内見の立会いができない。家の鍵を送るから代わりにデポジットを先に支払って"
奥さんの体調がよくないから治療で州外の病院で診てもらっている、などメールの文面はもっともらしいですが、内見をする前に金銭のやりとりをすることはまず有り得ません。
他サイトのリンクを送りつけてくる
メールの返信に対して"このサイトから内見予約をとって"と他サイトのリンクが送られてくることがあります。これはサイト登録させる詐欺。結局メールアドレスなど個人情報だけ抜き取られてしまうパターンなので即削除です。立地のわりに家賃が激安、それでいて写真が綺麗…これは詐欺率高いですので要注意ですよ!
入居前に家賃の支払いを要求
内見を済まして、入居も決定した!だったら入居前に家賃の支払いをしても問題ないのでは?と思いがち。これは必ず詐欺とは言いにくいので判断が難しいところですが過去にあった事例が下記。
"入居前に家賃を支払ったら、入居当日住むはずの物件が引き払われ空き部屋に…"
そう、誰もいなかったのです!内見した時にいた相手は退居が決まっているのにも関わらず、ルームメイト募集をかけ家賃、デポジットを騙し取ったたわけですね。
嘘みたいですがこれ実話です。管理会社所有の物件であれば事前に家賃の支払い(入居前日など)を求められることは稀にありますが、その場合はCashiers Checkで問題ないか聞いてみましょう。
キャッシャーズチェックとは、現金を銀行に持っていき、10ドル前後の手数料を支払って作った小切手のことです。
キャッシャーズチェックであれば相手もお金をもらい逸れることがないので、まず間違いなくダメとは言わないでしょう。
この方法がダメと言われたら、ほぼ間違いなく詐欺です。なぜならキャッシャーズチェックを作る時に相手の名前を入れなければならず、記録に残るので詐欺をする方としては困ってしまうから。詐欺の場合は必ず現金を要求してきます。
まとめ
ひとまず内見のアポイントを取るまでが勝負!メールの返信がこない…と苦戦する方も多いですが、紹介したように自己紹介文を入れるなど一工夫し、相手の目に留まるように心がけましょう。
弊社ではルームシェア、1人暮らし用アパート探しサポートも行っております。家賃が安い!に飛びつくと周辺の治安が最悪だった…なんてことも(T_T)
まだ来て間もない、内見アポイントがうまくとれない、契約に必要な専門用語がわからない、など1人で探すのはちょっと不安…という方はお気軽にご相談ください。治安を知り尽くした現地スタッフが対応しますので安心して頂けるかと思います(*'ω'*)
【2019年1月29日更新】