もくじ
英語を喋れるようになるにはどこから手をつければいいの?
英語習得には、自分の好きな分野のインタビューテープや会話を聴くことが最短・最楽の英語勉強法。
ただ個人的な意見としてはそれだけではダメ。英語を聞いているだけでは、聞けるようになってもしゃべれるようにはならない。
というより定着しない。だから英語を聞いて学習する、ヒアリングタイプの英語教材を使用し独自に勉強する。これが私がすすめる勉強法。
すでにロサンゼルスに来ているかたは、周りに英語を話す環境が整っているだろうから、
普段から興味のある分野の会話はできるはず。
それならば「英語を聞き流す」→「英語を独自に勉強する」→「覚えた英語を普段から意識して使う」この繰り返しで英語力は早く身につく。
その独自英語学習の方法は「外国人になりきって」「チャッキング」を「3日に分けて」「繰り返す」、これ。
何を言っているのかわからないかもしれませんが、後で説明しているのでここでは読み飛ばしてください。
それではこれから順を追って説明していきますね。
英語を聞き流す
実は私は日本にいるとき、教育の会社で働いていた。
子どもに英語やコンピュータを教える会社にいたのだ。
そこでの経験から言うと、英語はまず聞くところを鍛えるのが最も重要。
なぜかというと言語習得にはプロセスがある。
子どもが言葉を覚えていくのと一緒で下記のようなプロセスを経て習得していく。
1、生まれたての赤ちゃんは言葉が全くわからない。大人から言葉のシャワーを浴び断片的に理解できるようになる。
2、1~2歳ぐらいから、聞いた言葉を真似し、繰り返しはじめる。
3、1-2を繰り返しながら、関連語句を想像・使用し頭の記憶に結び付けていく。
4、言葉を話すことにより記憶に定着させる。
この繰り返し。これは私たち大人も同じ。
だからまず私たちも英語を話せるようになるには英語を聞けるようにならなければならない。
皆さんも子どものころはそうだったはず。
聴くだけでいいの?
ヒアリング系の教材はあやしいものも含めていろいろ出ているが、
「聞く」というところに重点を置いているという意味では利にかなっている。
「1日5分で」「12日間で英語が聞けるように」だ、なんてロサンゼルスにいる私たちから見ればアホか!
そんなわけないだろう。と言いたくなるが、
理解できなくても良いからとにかく聞き流す。こいうことを繰り返すことで耳を英語耳にするという意味では効果があるようだ。
英語を独自に勉強する
ここがポイント。英語耳になっても、聞けるようになっても自分が英語を話せるようにならなければ意味がない。
これは脳科学的に裏づけされた勉強法。もちろん、自分もやってもみた。
まず、実は私たちが思っているよりも脳というのははるかに優秀。
例えばあるページを一瞬見ただけでも脳はすでて記憶している。
私たちが覚えていない、忘れた、と感じるのはそれを脳から引っ張り出す手段がないだけ。
つまりモノを覚えるということは上手に思い出す、脳が覚えたことを頭から引っ張りだすことなのです。
結論を言ってしまうと「外国人になりきって」「チャッキング学習」を「3日に分けて」「繰り返す」これが英語学習の秘訣。
何を言っているかわからないですよね?それは下記の英語上達の掟5つのポイントを見ていただければ分かると思います。
ポイントを5つにまとめてみました。
英語上達のポイント
英語上達の掟 ポイント1
「英語の勉強は音読からはじめる」
これは心理実験での結果で実証されています。
英語の勉強をするときはまず音読をしてから始めるのです。
事前に音読をしてから何かを覚えようとすると脳が活性化し、ものを覚えようとする力が20%から30%増しになります。
英語上達の掟 ポイント2
「チャッキングつまり例文の中で単語を覚えていく」
単語をそのまま覚えようとしても1度に覚えられる能力は、一度に7つまで。(多少の個人差はあるが)
これはプリンストン大学の教授の研究によって明らか。
だから単語を覚えるときは、脳が多くのこと覚えるものを様々なものと結びつけることで、まとめてひとつのものとして情報処理させる。
これを「チャッキング」という。
つまり例文の中で記憶にとどめていく作業をし、思い出しやすくする。
英語上達の掟 ポイント3
「外国人になりきり、頭の中に英単語チェーンを作る」
脳は覚えるためのきっかけとしていろいろなものと結びつけたがります。
記憶しているときの状況すら一緒に記憶してくれます。
なのでいろいろなきっかけを伴っていたほうが脳にとっては覚えやすいのです。
つまり目で見るだけで覚えるのではなく、口を動かし、耳で聞きながら、そらでいえるように口ずさむ。
その際、身振り手振りを使います。
特に音読は非常に重要。
これは凄い効果です。気に入った表現だけを口ずさむだけで結構です。
重要なのは、あたかも自分が外国人かのようになりきって、真似することです。
英語上達の掟 ポイント4
「短期記憶を長期記憶に変えるために繰りかえす」
記憶には短期記憶と長期記憶というのがあって、ダイヤルしたとたんにすぐに忘れてしまうような記憶は短期記憶。
掛け算九九のようないつでも思い出せるようなものが長期記憶。
この短期記憶を長期記憶に変える作業が「繰り返す」ことです。これは経験則から皆さんも感じていることですよね。
英語上達の掟 ポイント5
「3日に分けて覚える」
脳は睡眠中に学習しています。眠ることによってその日の体験を脳が思い起こしているのです。
勝手に復習しているのです。これをレミニセンスと言います。
ですので最初の学習のときは2,3回でも良いので、次の日に新しいものを覚える前に、復習として同じ場所を読む。
そして次の日も同じように読む。もどりながら先へ進む。つまり「3歩進んで2歩下がる」。
このように五感を使って英語を習得する。これが英語上達の秘訣。
まずはヒアリング系の教材を揃え、耳をならす。でもただ鳴らすだけではなく、それを使って独自に勉強する。
その後は・・・下記で説明します
オススメの本!
脳科学に基づいた効率的な英語の勉強法についてもっと詳しく知りたい人は、
講談社出版から出ているワードスター「エッセンシャル2300」と「アドヴァンスト1300」リスニング×音読筆写という2冊の本がおすすめ。
おすすめは「エッセンシャル2300」の方。日常で使う英単語はほぼ習得できます。初心者は1300の方を。
覚えた英語は普段から意識して使う
勉強して覚えた単語は。普段から意識して使うことで自分の頭の中に定着します。
ロサンゼルスにすでにいる方は覚えた英語は普段から繰り返し使うようにしましょう。
上の勉強をしている人は普段の生活の中で「ピーン!あ、これ昨日やった」という感じが普段の勉強法よりもかなり頻繁に感じれるはずです。
その調子です。これの繰り返しで英語は体にしみついていくのです。
【必殺、付箋勉強法!】
私の独自テクニックとしては、覚えた単語や熟語は付箋に記しておきます。
それを机の前など普段から目にするところにはっておいて、普段の生活の中で3回使用することができたらそれをはがしていきます。
朝起きたときもその付箋を見て、「おし、今日はこの英語を使うぞ!」と意気込みながら家を出ます。
これをやるだけでかなり自分の中で覚えた英語を使うように意識が高まるので、今でもやっています。
なお、毎日はり続けていたら量が多すぎて机が付箋で埋まってしまうので、自分が使いたい単語やフレーズだけをはっていくようにしましょう。
【2019年2月1日更新】