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留学先を選ぶとき重視することは何ですか?
ロサンゼルスで語学学校のカウンセリングをしていると、必ず聞かれるのが「費用」、「立地」、そしてこの「日本人比率」。語学を学ぶ留学生にとって、出来るだけ英語を使う環境を作りたい、と思うのは当然の事かもしれません。
そこで、今回は日本人比率が留学生活にどのような影響を及ぼすか、またロサンゼルス周辺の日本人比率が低い語学学校を紹介したいと思います。
ロサンゼルス語学学校の日本人比率の平均は?
いきなりですが、僕の話しをします。上の写真は自分がUCLAのエクステンションコースに通っていたことの写真です。
見てみたら分かる通り、学校にはアジア人だらけでした。まあ、これは10年近い前の事なので、今は日本人がこれほど多いというのは珍しい事ですが、学校や時期によっては可能性がない話しではありません。
全体の話をすると、正直に言うとロサンゼルスはハワイに次いで日本人比率が高いエリアです。もちろん語学学校によっては低い学校もありますが平均すると15%~20%と言えるでしょう。
ただ、ハワイとは違ってロサンゼルスはかなり広く、旅行者が圧倒的に少ない。つまり学校の外に出てしまえば、日本人に会うということはほぼないと思って良いでしょう。
公表されている日本人比率だけを信じないで
今や情報社会。ネットで検索したり、ホームページを見れば日本人比率は大体分かります。しかしこの数字をそのまま鵜呑みにするのは止めましょう。
と言うのもこれらの数字はあくまでも平均の数字。上記でも平均すると15%~20%と書きましたが、季節や自分の英語レベルにより、自分の周りの日本人率は大きく変わってきます。
春・夏休みは日本人は多くなる
語学学校にも繁忙期・閑散期というのがあります。夏の時期には日本人が増えるので、普段20%の学校でも35%にまで上がりますし、逆に年末年始は少なくなり、5%を切る場合もあるのです。
どうしても日本人が少ない学校に行きたいのであれば時期をずらすというのも手です。
レベルが低いと日本人が多くなる
どこの語学学校も英語レベルによりクラス分けがされているのですが、英語力の低いクラスは日本人が多い傾向にあります。大体の学校は7段階程度にレベル分けされているのですが、日本人が多いのはレベル2~4。
例えば、100人の語学学校で日本人が30人いたとします。30人の日本人の中で20人がレベル2~4に分けられるとすると、一クラスあたり7人が日本人ということになります。一クラス15人だとすると、約半分が日本人に…なんてことになってしまう訳です。
よって、日本人比率はあくまでも目安程度に思いましょう。
ロサンゼルス語学学校の日本人比率一覧
ロサンゼルスにある語学学校の日本人比率一覧表です。これは一年間平均した場合の日本人比率です。参考になさってください。
語学学校名 | 日本人比率 | 学校規模 |
LASC(エルエーエスシー) | 10% | 中 |
Columbia west college(コロンビアウエストカレッジ) | 10% | 中 |
GEOS(ジオス) | 15% | 小 |
Kaplan(カプラン) | 15% | 大 |
ELS Language Centers(イーエルエス) | 20% | 中 |
EC(イーシー) | 20% | 大 |
Kings Education(キングスエデュケーション) | 20% | 中 |
UCLA Extension(ユーシーエルエーエクステンション) | 20% | 中 |
UCI Division of Continuing Education(ユーシーアイ) | 20% | 中 |
FLS International (エフエルエス) | 25% | 中 |
English Language Center (イーエルシー) | 25% | 中 |
Language Systems International(ランゲージシステムインターナショナル) | 25% | 大 |
Mentor Language Institute (メンターランゲージインスティテュート) | 30% | 中 |
College of English Language(シーイーエル) | 30% | 中 |
学校の日本人比率は以外の情報、もっと詳しいことも聞いてみたい人はお気軽にどうぞ!
日本人比率が高いと留学にどう影響するの?
さて、日本人留学生はとても日本人比率を気にしますが、それって本当に大切なのか?どんな影響があるのかを考察してみましょう。
以下に日本人比率が高いときのメリットとデメリットをあげてみます。
日本人比率が高いメリット
・同じ文化とのコミュニケーションはストレスがない。
・笑いのツボが一緒=楽しい。
・病気になった緊急時など安心して生活ができる
・日本語を話せたり、同じ文化背景があるのでホームシックになりにくい
・授業でわからないことがあったときに、英語上級者に日本語で説明してもらえる
デメリット
・ついつい日本人同士で固まり、異文化を知る機会が減る可能性がある。
・環境に流され日本語を話してしまって、英語に触れる時間が少なくなる
・ロサンゼルスに来ている感じがしない。
と言ったところでしょうか。
正直、日本人が多かれ少なかれ固まる人は固まるし、日本人を避けたいと言う意志が強い人は日本人同士でも英語を使います。ようはどれだけの意志を持つかが最も大事なことだと思います
日本人比率が低い語学学校4選!
表の数字を見て頂いても分かりますが、ここでは日本人比率の少ない学校を5つピックアップしてみました。
気にされる方は是非読み進めてください。
Columbia West College( コロンビアウェストカレッジ)
日本人比率:10%
Columbia West College(コロンビアウェストカレッジ)は日本人留学生満足度の高い学校のうちの一つです。タイ、韓国、ブラジル、ロシアからの留学生が多く、今後はロシア人の集客に力を入れる学長のジェームスさんが意気込んでいました。
クラスも午前、午後、夜と別れているので、より日本人が少ないクラスが良いのであれば夜を選択するという方法もあります。ただし学校がコリアタウンなので、まわりの環境は…
詳しい学校情報はコチラから。
Columbia West College(CWC コロンビア・ウェスト・カレッジ)学校詳細
LASC (エルエーエスシー)
日本人比率:10%
コリア・タウンとアーバインに校舎のあるLASC(エルエーエスシー)。タイ、韓国、サウジアラビア人が多めですが、日本人は年間を通して多くなることは滅多にありません。
選択授業がたくさんあり、基本の文法、読解、スピーキングなどの他、発音矯正やアメリカ文化、ビジネスい英会話などの授業が取れることが特徴です。
日本人は少ないのですが、日本人スタッフがいるため緊急時には安心ですね。やはりこの学校も立地だけ見るとベストの環境ではないかもしれません。
詳しい学校情報はコチラから
LASC(エルエーエスシー)学校詳細
GEOS(ジオス)
日本人率:15%
日本人の多い街、トーランスにあるのに日本人が少ない語学学校がGEOS(ジオス)です。学校では英語を話し、日本が恋しくなったら日系のレストランやショップなどのコミュニティーがあるので、ホームシックにもなりにくいです。
夏の時期だけ100人を超えて一クラス15人近くになりますが、その時期以外は人数も50人以下と少なく、一クラスあたり平均5人程度と英語を話す機会が多くなります。
2017年12月現在で全生徒数は30人以下です。ロサンゼルスでこれだけの少人数の学校は珍しいので穴場かもしれませんね。サウジアラビア、中国、タイ、トルコからの学生が多めですが、国籍に偏りはあまりありません。
詳しい学校情報はコチラから
GEOS (ジオス) 学校詳細
Kaplan(カプラン)
日本人比率:15%
進学校の中では一番日本人の数が少ないKaplan(カプラン)。中国、ブラジル、韓国、サウジアラビアなどが多く、学生のほとんどが進学を前提にしているのが特徴です。
Kaplan(カプラン)と同じ地域の、治安の良いウェストウッドにあるMLI、ELC、UCLA Extensionと比べると、日本人はかなり少ない方です。ただし中国人が多いのでアジア人比率で言うならば決して低くくはありません。
詳しい学校情報はコチラから
Kaplan (カプラン) 学校詳細
語学学校選びに困ったら?
日本人比率だけで学校を選ぶのは危険なのでやめましょう。日本人比率が少なく、10%だったとしても、残り90%が中国人!そんな学校もあるからです。
また、当たり前の話しですがコリアタウンにある学校は韓国人が多く、チャイナタウンには中国人が多い傾向にあります。
このようなコミュニティー内にある語学学校は、長く滞在したいだけに通学している留学生も多く、学校としてはお勧め出来ない場合もあります。
その辺りの話しも、よくよく聞いてから学校選びをすると良いでしょう。
なお、学校が公表している国籍比率は中にはデータが古いものもあります。今日現在の国籍比率が知りたいなど最新情報を入手したい場合は、以下より気軽にどうぞ。
【2020年4月17日更新】