ここ最近、アメリカで美容師、ヘアメイク、ネイリストとして活躍したい!などの美容留学に興味を持っている方からのお問合せをたくさん頂戴します。
日本で美容経験がありステップアップを目指す人、1からエンターテイメントの本場ロサンゼルスで美容を学びたい方まで様々。
そして美容留学を目的とする人の大半はこの美容師免許の取得を第一目標としています。
日本でいうところの美容師免許はコスメトロジーライセンスと呼ばれており、アメリカで美容師やネイリスト、エステティシャンなどの美容技術職に就く場合、その州が認めているライセンス(資格)を取る必要があります。
免許が必要なのはわかる。でも【どうやって免許の取得すればいいのか、その手順がわからない】
という声を多く頂戴するので、今回は美容師免許に焦点をあてて、資格取得する為の3つの選択肢と、取得後の就職実情やビザについてもお話致します。
最後に日本で美容師免許保持者が気になる【免許の書き換えの可否】についてもお答えしますので、コスメトロジーライセンス取得を目指す方は是非ご一読ください(^^)/
もくじ
コスメトロジーライセンス、美容師免許とは?
冒頭でも述べたようにコスメトロジーライセンスとは、アメリカの美容師免許のことで国家資格となります。コスメトロジーライセンスがあれば美容師、ヘアーメイクアップアーティスト、ネイリスト、エステティシャン、アイリストなど美容関係の職すべて対応可能。
ちなみに美容関係の資格は他にもあるので、その種類と就ける職種を下記にまとめてみました。※カリフォルニア州の場合。
就ける仕事 | ||
コスメトロジー | ヘアー、ヘアーメイクアップ、ネイル、エステ、まつげエクステなど美容関係全て | |
エステ | エステ、メイクアップ、まつげエクステ | |
ネイル | ネイル |
例えばネイル以外他に必要ない方はネイルの資格だけでOKですが、可能性が広がるのはコスメトロジーのライセンス取得と言えます。
ライセンス取得に必要なソーシャルセキュリティー
コスメトロジー、ネイル、エステどの資格を受験するにしてもソーシャルセキュリティーナンバー(略してSSN)が必要となります。
ソーシャルセキュリティーとはマイナンバーのようなもので、アメリカ政府が行っている社会制度。年金などがこの社会保障にあたるわけですが、受給する為にはアメリカで働いて税金を払う必要があります。
ですが、そもそもF1やM1の留学生ビザを持っている生徒さんは、基本的にアメリカで合法的に働くことができないのでSSNを持つことができません。
その結果、SSNがない為にライセンスを取得できずく泣く泣く帰国せざるを得ないケースも…(>_<)
せっかく受験に必要な講習も受けたのにこれでは本末転倒です…。
では、留学生のライセンス取得は難しいのでしょうか?
その答えを次に紹介します。
美容師免許を取得する方法3つ
コスメトロジーのライセンスを取得するにあたり3つの方法があります。通う学校によりビザの種類も変わってくるので、どのタイプが自分に合っているのか見極めが必要。各方法のメリット、デメリットをまとめましたのでこちらも参考にしてみてください。
①カレッジでライセンス取得
技術職系になるとどうしても専門学校でしか学べないのかな?と思いがちですがカレッジでも受験資格はとれます。むしろカレッジは様々な点を考慮すると安パイかもしれません。
ビザの種類 | 卒業までにかかる期間 | 費用 | |
F1 | 約2年 | 約$15,000~ |
※費用は大まかになり教材費は別途となります。
【メリット】
・F1ビザは最大5年間有効のものが発行されます。
・専攻を変えることができるのでつぶしがきく
・Associate Degreeを取得できる(準学士号、2年制大学を修了した際に得られるもの)
・1年間のOPTがとれる
・入学にTOEFLスコアなどの英語力が必要
・卒業まで時間がかかる
・履修科目が専攻以外にある
コスメトロジー取得を目指して入学したけど、いざ習ってみると何か違った…他に違う分野を学びくなった、なんてよくある話。そういった場合カレッジでは他の専攻に変更することができます。また英語のクラスがあるので、専攻∔英語も学ぶことができますよ。
カレッジを卒業すると1年間のOPTを申請することが可能。就職先を見つけてSSNを申請します。
※OPTとはオプショナル・プロティカル・トレーニング略でアメリカで合法的に働ける制度。
しかし、よく考えてみるとおかしなことに気づきます。それは美容ライセンスをもっていない生徒さんが就職先を見つけることができるのか?ということです。日本でも美容学校を在学中、もしくは卒業から就職前に美容師免許を取得しますので、働きはじめる頃には免許を持っているのが一般的。
OPT1年間という期間の中で、美容サロンも合法的にすぐ働ける即戦力になる人を雇いたいですよね。未来に取得するであろうライセンスを見越して、先に雇用するなんてことよっぽどでないとありません。となると、卒業時にはライセンスを持っているのが理想です。その為にはSSNが必要。さてどうするか?答えは簡単。在学中にキャンパス内で働きSSNを取得することです。
決められた時間内であれば留学生もキャンパス内で合法的に働くことができます。カレッジであればカフェテリア、本屋さんやアドミニストレーションなどが挙げられます。きちんとお給料がもらえるのでSSNの申請が可能。そうすれば在学中にコスメトロジーラインセンスの受験資格を揃えることができます(^^)/
カレッジでも専門学校と同じように専門的なことをしっかり学べますので、技術的なことは問題ありません。
コスメトロジー専攻があり、キャンパス内にサロンも併設する設備抜群のサンタモニカカレッジ
②専門学校でライセンス取得
カレッジとは違い専門分野のみしっかりと学ぶことができます。ここでもメリット、デメリットを見ていきましょう。
ビザの種類 | 卒業までにかかる期間 | 費用 | |
M1 | 約1年 | 約$17,000~ |
※費用は大まかになり教材費は別途となります。
【メリット】
・卒業が早くできる
・専門的なことをしっかり学べる
・講師が現役の美容家であることが多く、様々な経験を積める可能性大
・M1ビザの有効期限は最大1年間。(F1は最大5年)
・英語の授業がないので、ある程度の英語力が必要
・専攻は変更できない
カレッジとの大きな違いはやはりビザの長さ。F1が最大5年に対してM1は基本1年。またOPTが取れる学校とそうでない所もあり、申請できたとしても期間は1年学校に通って3ヶ月OPT(2年で最大半年)。OPT期間もカレッジと比べて短くなります。
見落としがちなのはOPTを申請、SSN取得、美容師免許試験の申し込みから受験。この期間は、どんなに少なく見積もっても3か月以上はかかります。仮にOPT半年もらったとしても、ライセンス取得までに3か月費やすと、実際のところ働ける期間はたった3か月あるかないか。
なので専門学校にしても卒業前にSSN、ライセンスを取得しておくのが良いですね。キャンパスで働けるか学校に聞いてみるのも手です。
大きなメリットは例えば現役のヘアメイクアップアーティストが講師を務めていることもあり、講師の撮影現場に同行させてもらえる機会があるそうな。人脈が大切なこの業界。未来に繋がる道しるべが期待できるかもしれません。
③美容専門エージェントのバックアップでライセンス取得
これはすでに日本で美容師免許をもっている、実務経験がありライセンスさえあれば即戦力として働ける人に朗報なのがこのプラン。すでにスキルがあるので学校に通わずライセンスだけ早く取得したい!という方向けです。
主なサポート内容は下記。
・美容師向け英語レッスン
・カラー、カット、ヘアメイクなどスキルアップ講座
・ビザサポート
ライセンス取得に必要な試験対策に絞ってレッスンをしてくれます。コスメトロジーライセンス専門の講師が担当しますので適格に必要なことを学ぶことが可能。
ライセンス受験に必要なSSN取得についてアドバイスもします。ライセンス取得、ピザサポートアドバイスとまさに欲しいものだけ集めた裏技。
ただしESTAでは取得できないので、F1など有効なビザを取得する必要があります。
美容師免許は書き換えができる!?
結論から言います。日本の美容師免許の書き換えは可能です!!
ただ書き換えといっても申請するだけでコスメトロジーのライセンスが取得できるという意味ではありません。もちろん英語での筆記試験は必須。では書き換えとは何か?コスメトロジーであれば受験に必要な講習を受ける必要がありますが、日本で美容師免許を持っていればこの時間が多くの場合免除されるということですね。ちなみにこれはカリフォルニア州で適用されるものになり、他州では日本での実務経験5年以上必須など条件が異なります。取得したい州のライセンス情報は事前に調べておきましょう。
まとめ
日本で美容師免許がなく、1から本格的に学ぶのであればカレッジもしくは専門学校。すでに美容師免許を持っていて、美容師免許の取得のみを目指すのであればエージェントにお願いするのも選択肢の1つですね。ぞれぞれのメリット、デメリットを見比べてどのタイプが自分に合っているのか探してみましょう。
学校の選び方がわからない、もっと詳しく聞きたいという方はお気軽にお問合せください(^^)/